当店について
文字の前で静かに座る時間を、ここで作り続けていきます。
01
TypeHorizonは2019年の秋、福岡市中央区の小さなスタジオで始まりました。篠原 誠一が長年にわたって集めてきた活字見本帳と書道用具を並べ、最初は知人数名を招いての非公開の勉強会でした。参加者のひとりが「こういう場所が、ずっとほしかった」と言った言葉が、公開へと踏み出す後押しになりました。活字と書を同じ文脈で語る場は、当時の福岡にはほとんど存在していませんでした。

02
「文字を学ぶ」というより「文字と過ごす」という感覚を大切にしたいと思っています。篠原は以前、グラフィックデザインの仕事をしながら、週末に書道の稽古を続けていました。その二つの世界が、実は同じ問いを共有していることに気づいたのは、ある書体デザイナーの講演を聴いた夜のことです。セリフ書体のブラケットの曲線と、楷書の起筆の角度が、同じ緊張感を持っていると感じた瞬間、TypeHorizonの輪郭が見えました。

TypeHorizonが大切にしていること
01余白の設計
文字と文字の間にある空間を、意図を持って扱います。余白は沈黙ではなく、呼吸です。
02筆跡の記憶
手で書かれた文字には、印刷では再現できない時間の痕跡が宿ります。その痕跡を丁寧に観察します。
03活字の構造
セリフの角度、ストロークの太細、ベースラインの緊張感。文字の骨格を読む目を、ゆっくりと育てます。
04静かな継続
月に一度のペースで、無理なく続けられるプログラムを設計しています。積み重ねが、感性を変えていきます。