
レタリング用ブラッシュペンの選び方と使い分け
- 執筆:
- 篠原 誠一
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ブラッシュペンはレタリングの入門として広く使われていますが、国内市場だけでも数十種類が流通しており、どれを選べばよいか迷う方が多いです。穂先の素材、硬さ、インクの種類、ペン先の大きさ。これらの組み合わせによって、書ける線の質がまったく変わります。TypeHorizonのレタリング探求コースでは、最初の回に必ず複数のペンを試し書きする時間を設けています。
穂先の素材:ナイロンと天然毛の違い
市販のブラッシュペンの穂先は、大きくナイロン系と天然毛系に分かれます。ナイロン系は弾力があり、線の太細をコントロールしやすいため、初心者に向いています。筆圧の変化に対して穂先が素直に反応し、練習の成果が見えやすいです。
天然毛系は柔らかく、より繊細な線が出ますが、コントロールが難しく、慣れるまでに時間がかかります。書道の筆に近い感覚を求める方には天然毛系が合いますが、欧文レタリングの練習には最初はナイロン系のほうが扱いやすいです。
ペン先の大きさと用途
ブラッシュペンのペン先は、小(細字)、中、大(太字)に大別されます。小さいペン先は細かい文字や繊細な線に向いており、大きいペン先は大きな文字や力強い表現に向いています。
レタリングの練習では、最初に中サイズのペン先から始めることをおすすめしています。小さすぎると線の太細の変化が見えにくく、大きすぎると紙の上でのコントロールが難しくなります。中サイズで基本的な動きを身につけてから、用途に応じてサイズを広げていくのが効率的です。
- 小(細字):細かい文字、繊細な装飾線
- 中:練習の基本、汎用性が高い
- 大(太字):大きな文字、ポスターや見出し
インクの種類と紙との相性
ブラッシュペンのインクは、水性染料系と顔料系に分かれます。水性染料系は発色が鮮やかですが、水に弱く、にじみやすいです。顔料系は耐水性があり、重ね塗りができますが、穂先が詰まりやすいため、使用後のキャップ管理が重要です。
紙との相性も重要です。表面が滑らかな紙ではインクが広がりやすく、にじみが出ます。適度な抵抗感のある紙(コピー用紙より少し厚めのもの)が、ブラッシュペンの練習には向いています。TypeHorizonのレタリングコースでは、最初の回に数種類の紙を試してもらい、自分の好みを確認する時間を設けています。
ブラッシュペン選びに正解はなく、使い続けることで自分の手に合うものが見えてきます。まず一本、手に取ってみることから始めてください。
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